そうだ、バカになれ!
全国どこにでもある大型の滑り台。
パパママにとってはとても重宝される場所。
僕はまだまだ発展途上。
いつも仕事ばかりでなかなか一緒に遊んでやれないので、家族で遊びに行くことにした。
うちには子供が3人いる。
上から8歳、6歳、1歳で女に挟まれ真ん中男。
将来のオネエ有望株である。笑
いつもパパが仕事でいないので、息子は女子に囲まれて形見の狭い生活を送っている。
だか最近では保育所の友人の影響を受け、少し男らしくなった気もする。
(自分のことカッコつけて『オレ』とか言う)
一番上は小さなころからのとても成長が早い。知らない間に自分でひらがな覚えていたり、最近ではBOOK・OFFに連れて行かれ、クレヨンしんちゃんの四字熟語の中古本を買わされた。
男の子は小さい頃はゆっくりしてるなぁ。
そんな印象を崩壊させられた1日であった。
はしゃぐほどに上手くなる
はじめはお姉ちゃんの後ろをついて
恐る恐る登っていった。
置いてきぼりにされ、不安と恐怖で溢れた顔、滑りたくてたまらないのに表情は暗い。
今にも泣き出しそうである。
葛藤してるなぁ。頑張れよ〜。
そんな思いで見守っていた。
すると
『パパと一緒なら滑る!』
蚊の泣くような掠れた声で必死に訴えてきた
仕方ない、行ってやるか
とパパも滑り台の頂上へ。
安心したのか、少しずつ顔が和らいでいくのが感じ取れた。まずは足の間に抱え込むようにして2人で一気に滑り降りた。
どうやら想像以上に楽しかったらしい。
一度経験した者は強い。
そこからパパはズボンのお尻が破れるまで永遠と滑り台を往復することになる。笑
まるで何かにとりつかれたかのように、息子がどんどんバカになっていくのがみてとれた。
周りの目など気にせず大きな声で叫びながら
何度も滑り続けた。
休憩させてくれ〜。そう言って弱音を吐くと
『ひとりで滑れるから下で休んでていいよ!』
なんと。
1時間前の半泣きはどこへやら。
おかげで開放されたパパは滑り台の下から写真や動画を撮って後で見せてあげることにした。
夢中になるのはいいことだな。後で自分の姿見て恥ずかしい思いをさせてやろう。そんなことをこっそりと企んでいた。
帰りの車内
さらに驚かされたのは帰りの車内にて。
お姉ちゃんにビビリだの、私がいないと何もできないだのとからかわれながらも、姉弟で楽しくおしゃべり。
その中で衝撃の一言が発せられた。
『やる前は怖かったけど、やってみると誰でもできるようになるもん。何でもやってみることが大事なんやで!』
まさに仰る通り。
息子の姉に対する精一杯の抵抗は、まさにこの世のあらゆる原理原則を射抜いていた。
人間ってすごいなぁ。
単純にそう思った。
大した語彙もなく、理性も働かないうちからこういったことを感じ取ることができるのだ。
子供たちを楽しませてやるつもりで出かけたはずが、パパのほうが何十倍も学ばせてもらいました。とても有意義な休日となった。
最後に
言い方を変えると理性というのは恐ろしい。
時として私達人間の成長や進化を止めてしまう。
人は学習する生き物である。
その習慣が私達自身を苦しめていることがあるということだ。
・危ないからここに入るのはよそう
・フラれるのが怖いから告白するのは辞めよう
・怒ると嫌なので友達に言わないでおこう
誰もが一度は経験したことがあるのでは
ないだろうか。
防衛本能が自分を守ろうとする。
今の居心地の良い環境を守ろうとする。
もちろんこれは自然なことだ。
今回は息子の例を話したが、自分置き換えてみたとき、仕事、恋人、家族、同僚など、様々な対人関係において自分を守ろうとするのが人の習性である。
だからこそ、現状を変えたい人、夢を叶えたい人は『自分の知らないこと、経験したことがないことをたくさん経験する』ことが自身の成長に必要不可欠であることを知っていただきたい。そして、同じやるならバカになって心の底から楽しんでもらいたいと思う。
もちろん、自分の心が追いつくまで小さなことから始めてみるといいだろう。とにかくテスト、何でも自分でやってみたかった幼少期を、ママに止められてなんでだよってブスっとしたあの頃をどうかもう一度思い出してもらいたい。
街中で楽しそうな人を見かけたとき、心の底で少し羨ましい気持ちになった経験はないだろうか。時にはハメを外して思いっきり自分の内にあるエネルギーを開放してみるのも悪いことではないと思っている。
もちろん、他人に迷惑をかけ過ぎない程度ではあるが、時にはつい迷惑をかけてしまうくらいが日本人にはちょうどよいのかもしれない。
線引きを間違わなければ謝れば済むことなのだから。
最後までご覧いただき本当にありがたく思っています。
これを読んで何か感じた方は、ぜひ一度トライしていただきたいと思っています。
あなたの未来は光いっぱいに満ち溢れているのだから。