人を変える魔法のチカラ

高校教員時代、毎年ホームルーム開きの際に

生徒たちに必ず伝え続けてきたことがあります。

本日はそのことについてお話したいと思っています。

これは生徒たちのやる気を底上げする魔法です。

これを知ってしまえばほとんどの人のモチベーションを

あげることができてしまいます。

定着させると人生が変わります。

そんな魔法です。

正直、シェアするかどうか迷いました。

僕がこれまで築き上げてきた核心部分だからです。

ですが、一人でも多くの方の幸せを願い、

思い切って公開することにしました。

私たちは毎日お金をドブに捨てて生きている

このような話を聞くと、どのように感じますか。

そんなもったいないことはしていない。

お金を捨てるなんて馬鹿げている。

何を言ってるのかさっぱりわからない。

このように感じたかもしれません。

これから順を追って説明していきますので

最後までしっかりと読み進めてみてください。

私が高校生用に作ったサクセスストーリーです。

私は主に高２、高３生の担任をしていました。

これから高２最初のホームルームをスタートします。

高校生になったつもりで、または高校生の頃を

思い出しながら能動的に読んでくれると嬉しいです。

それではスタートです。

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さて、今日から新年度、新学期がスタートするわけ

ですが、あなたたちは昨年１年間をどのように過ごして

いたのでしょうか。

真面目に授業に取り組む人、ついサボってしまった人

授業中に居眠りをした人、クラブ活動に懸命な人

なんのために学校に来ているのか、まだその理由を

見出せていない人。

いろんな人がいると思います。

突然ですが、ここにいるほぼ全員が毎日お金を

ドブに捨てながら生きていると聞いたら、

あなたはどのように感じますか。

言ってる意味がよくわかりません。

そう感じているかもしれません。

では、どういう意味なのかを一つずつ説明して

いきたいと思います。

はじめに、あなたたちの年間の学費は

おおよそ４０万円です。

（僕が勤めていたのは私立だったので）

毎週３３コマの授業があり、年間４０週間

学校に通うとしましょう。

１週間で約１万円を学校に支払っていることに

なります。

これを３３で割ると約３００円ちょっと。

６０分の授業を毎時間３００円を支払って

受けている計算になります。

このクラスは生徒数が４０人なので

１回授業をすると１２０００円を

私は受け取っている計算になります。

ここで、高校生のあなたたちがコンビニで

アルバイトをしたとします。

時給８００円で働いたとしても１時間で８００円を

手に入れることができます。

一方で授業を受けても寝ていても３００円を失います。

毎時間１１００円分の差額が生まれます。

何か損をしているような気分になりませんか。

だったら学校に来るのを辞めて今すぐアルバイト

をした方がお金を増やすことができるのではないか。

そう感じてしまうかもしれません。

でもカラクリはそんなにシンプルではありませんし、

決して学校へ来ることは損をしていることだけでは

ないのです。

学校にくれば先生に質問し放題です。

塾に行けばお金を別途支払う必要があるでしょうし、

大人の世界では問題を解決するためにコンサルタント

と呼ばれる人たちに何万円、何十万円もの大金を

支払ってお願いするのが当たり前です。

時には何百万円することだってあります。

また、クラブ活動に参加すれば、学校から各クラブには

補助費が出ています。

また、グラウンドも体育館もテニスコートだって使用する

のにお金はかかりません。

友達と集まって民間の施設を借りれば、時間当たりの

施設使用料が発生します。

他にも学校には図書館やメディア教室などの各専門教室が

あります。

図書館の本は読み放題ですし、メディア教室のパソコンも

時間制限内ならお互い譲り合って無料で使用することが

できます。

単純に学費を授業コマ数で割るのと比べ、これらを最大限に

活用すれば、１時間当たりの授業に支払う金額は３００円未満

と言えるでしょう。

要するに、人によって時間当たりの単価が変わるのです。

この金額を決めることができるのはあなただけです。

先生にはアドバイスをすることはできてもあなたがどのように

行動し、どのように生活するかを決める権利はありません。

もしかすると、この学校に来たおかげで恋人ができた人も

いるでしょう。

見方を変えれば、この学校にお金を支払ったから

大切なパートナーを見つけることができたと捉えることも

できるわけです。

そうであればプライスレスですね。

素晴らしいことだと思います。

人との出会いはお金ではなかなか買えません。

そう考えると単にアルバイトするよりも学校に通っていることに

価値を感じることができるかもしれません。

恋人に限らず、一生の友人を得た人もいるでしょう。

親が支払ってくれたとはいえ、あなたたちの人生を

大きく変える出会いがあったかもしれませんね。

ここで少しだけ「お金」の話をしようと思います。

しばらく先の未来で、あなたたちはその価値に応じて

支払われる金額が変わるといった現実を目にする

ことでしょう。

同じアルバイトでも職種や働く時間帯、あなたの

スキルに応じてその金額は変動します。

それは社会人になっても変わりません。

会社にとってあなたが必要であれば自ずと給料は

上がっていくでしょうし、そうでなければせいぜい

現状維持が関の山です。

残念ながらただそこに居座れば勝手に収入が上がって

いくという時代は終わりました。

あなたたちが生きていく時代は良くも悪くもあなた自身が

その価値を変えることができる時代です。

もちろん努力は必須でしょうし、努力しても

本質を理解していなければその努力が無駄になって

しまうことも多々あるでしょう。

それも含めてすべてはあなた次第なのです。

こういった話を聞くと、恐怖を感じたり

プレッシャーに押し潰されそうになってしまうかもしれません。

でも安心してください。

たくさん失敗すればいいのです。

失敗を重ねた数だけ、失敗しない方法やうまくいく術を

自然と身につけていけることでしょう。

でも始めなければあなたは何も変わりません。

そうです。周りがどんどん前に進んでいくにつれて

あなただけが取り残されてしまうことになるかも

しれません。

ですが勘違いしないで下さい。

ここで言いたいのは「勉強が出来る人が前に進んでいく」

ということではありません。

チャレンジしてみたけど、成績で他者と競うのは難しい。

それに気づけるだけでも十分なのです。

あなたに合ったあなたが活躍できるジャンル・世界を

模索、開拓していけばいいだけです。

でも始めなければ自分が何が得意で何が苦手なのか。

誰に頼れば最短を歩めるのか。

協力してもらうにはどのように立ち振舞えばよいのか。

そういったことはいつまでたってもわからないでしょう。

困ったらいくらでも相談して下さい。

私を無料で活用しまくって下さい。

ただし、予め伺いを立てたり、相談内容を事前に知らせるなど

お互いにとって気持ちよくやり取りするための方法は

考えて欲しいと思っています。

私は先生である前に一人の大人ですし、親ですし、

あなたたちと同じ人間です。

あなたの都合にばかり合わせるつもりもありませんし、

我が身勝手な人に協力したがる人はどこを探しても

いないと思います。

そういった駆け引きも含めて学んで欲しいと思っています。

１年後のあなたたち一人ひとりの成長に期待しています。

最後に、このようなことを考えていくと大切なのは

あなたたちの生きる時間だと気がつくことができます。

ですがあえてもう一歩踏み込んでみたいと思います。

一番この世で辛いことは、

あの時、〇〇していればよかった…

と後悔することです。

時間だけは皆に平等であり、過ぎた時間を取り戻すことは

できません。

ですから、やらずに後悔することだけはして欲しく

ありません。人が最も辛い思いをするのは、過去の

自分を自身で責める瞬間です。

なので迷ったら必ずトライしてみることです。

やらずに後悔してはいけません。過去の時間が

無駄であったかのように自分を責めることに

繋がるからです。

どんなに小さなことでもやってみることです。

実際やってみて失敗を経験することです。

その積み重ねが成功を生みます。

そうなった時、過去の失敗は笑い話に変わります。

失敗が失敗でなくなるのです。

「後悔先に立たず」という言葉があります。

人の何千年の歴史の中で、いつの時代の人も同じだと

いうことです。何千年もの間、たくさんの人がトライせずに

後悔してきたということだと私は思っています。

そうでなければこれほど月日が経った現代に

このような言葉が語り継がれることはありません。

言い換えれば、昔も今と同じなのです。

トライし続けることでたくさんの歴史が生まれるのです。

あなたは自身の人生にどんな歴史を刻みたいですか。

あなたの人生は「あなただけの物語」です。

素晴らしい結末を迎えることを願っています。

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いかがでしたか。

高校生向きに言葉を柔らかくしたり、敢えて煽るような

こともたくさんしましたが、原則として大人の世界も

同じだと思っています。

自分の人生は自分だけの物語です。

主人公は自分自身です。

多くのゲームの主人公たちはたくさん失敗しながら

強く、たくましく、大きな存在となっていきます。

そしてそのストーリーに人は惹かれます。

あなたはどんな物語を描きたいですか。

せっかくなら素晴らしいストーリーを共に歩んで行きましょう！