晒しな日記

いろいろやっては失敗した。借金もできた。覚悟が足りなかった。家族を守るために本気でやり直し。あり方を変えるために恥を晒します。

転職してはじめて知ったこと④

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本日でこのシリーズも4回目。

いつもたくさんの方に応援されてこの日記を

続けることができています。

 

さて、今回の気づきは

企業側の「あえて独立させる戦略」

についてです。

 

先日とても参考になるお話を聞くことが

できました。

 

その方は某N〇〇データという大企業

から独立し、今期で3つ目の会社を

スタートアップさせたとのことでした。

 

ひとりで3つですよ、すごくないですか。

 

実はここにはちょっとしたカラクリが

あるようでして…

 

数年前にその方は会社に対して

「独立したいので会社を辞めます」

といって辞表を提出したそうです。

 

その時の会社の対応が

「君は非常に優秀で会社にとっても

たくさん貢献してくれた。

ぜひ私達にその支援をさせて欲しい」

といったものでした。

 

これだけ聞くと、なんてすごい話なんだ!!

そんな印象を受けるかもしれません。

 

そうしてその方は現在会社の中で

取り扱っている業務をそのまま自社の事業

として引き継ぐ形で独立したそうです。

 

まるで夢のようなお話。

 

でもここからが非常に重要です。

なぜ会社はそのような戦略をとったのか。

それにはこんな裏話がありました。

 

費用対効果

 

世の中には投資した金額や時間に対し

どれだけの結果を得たのかといった

データが存在します。

 

そんなことは知っている。

そう感じたならごめんなさい。

 

早く続きを教えろ!

はい、今すぐお話していきます。

 

その方は当時年収1000万円を超えていた

そうです。

ですが、毎年会社にもたらした利益は

数千万円以上。

 

会社はこの方に給与という形で1000万円

支払うことで、数倍もの利益を得ていた

ことになります。(単純計算)

 

ですがもしこの方が辞めて他の方が業務を

引き継ぐとなったら…給与として支払う

額は下がるかもしれません。

 

しかし、それに伴って会社の利益まで

下がってしまうかもしれません。

 

仮に年収800万円の人が引き継いだと

しましょう。そしてその方が翌年利益を

2000万円計上できたとします。

 

その差額はたったの1200万円。

 

僕の知り合いが同じ業務をこなしていた

ときよりも少なくとも会社の利益は減って

しまうわけです。

 

給与差額の200万円と計上利益の差額

数千万円。

 

あなたが経営者ならどちらを選びますか?

 

実はその方は自分の会社の立ち上げ費用を

元の会社に建て替えてもらえたそうです。

 

いわば、その立ち上げ資金を融資することで

その方を逃さないように囲い、かつ自社との

業務提携を結ぶことでその関係をより強固な

ものとし、彼が懸命に勤めざるを得ない状態

を購入したのですね。

 

さすがは大手、立派なやり口だなと

感じました。

 

独立したいという野心を傷つけることなく

業務提携という形で仕事を保証して恐怖を

取り除き、チャレンジできる環境と少数

だからこそ成立させられるスピード感。

 

これらすべてを同時に手に入れてしまった

わけですね。

 

素晴らしいなぁ、賢いなぁ。

そんな気持ちで溢れかえりました。

 

しかも元同僚、部下ということで

同時に大義名分も掲げることに成功して

います。

 

これが出来る経験則と資本金といった

意味ではすべての人に大きなチャンスと

可能性を提示することになり、これが

広まれば会社の評価も同時に上がる。

 

なのでその方は良い意味でその会社に

魂を売ったということかもしれません。

 

でも自身のやりたいことだけをしっかりと

やっておられるというイメージです。

 

いわゆる社内起業ってやつですね。

今後、個人レベルで簡単に成立するため

このような取り組み方は流行るかもしれ

ませんね。